データ
モデル名:イースタイン 350号(195cm)
製造年:1973年
製造国:日本 宇都宮製
張弦方法:総一本張り(アリコート、デュープレックススケール無し)
フロント側:低音~次高音 アグラフ、高音部 カポダストロバー
ピン仕様:オープンフレーム(金属プレートのカバー有)
アクション仕様:シュワンダー式シングルスプリング
ペダル:2本
鍵盤:88鍵(白鍵:象牙 黒鍵:黒檀)
外装:黒(オリジナル外装)
動画URL: https://youtu.be/78o0vPHfA6Y
国産ピアノの中には廃業した今でも熱狂的なファンを持つピアノがある、大橋ピアノとイースタインがその最たる例であろう。
大橋はその絶大なカリスマ性から近年の中古市場では驚くべき高値で取引されている、それに比べてイースタインは驚くほどの安値で売られているのであるこのピアノもそんな一台だった。生徒のピアノ選定をしている時に運命的な出会いをしたこのイースタインの350号、程度も良好で音は文句なししかも価格が信じられないくらい安かった、実際の値段は伏せるがヤマハの小型新品アップライトが買えるか微妙なぐらいの値段だった!!!!
イースタインの中でも特に貴重な350号はドイツの名器ブリュートナーの完全なるコピーなのである、見た目だけが一緒なら中国や韓国製の粗悪品が市場に溢れかえっているが、イースタインは音までもブリュートナーそっくりなのである、下手したら戦後の共産圏の東ドイツ時代のブリュートナーより良いのだ!!
音は太く温かみのあるドイツ的サウンド、195センチのボディーサイズがあるので低音も素晴らしい鳴り、特に音の混ざり方が絶妙で余韻を味わって聴くことが出来る数少ない国産ピアノの一つである。
アクションは一般的なもの若干重めではあるが気にならない程度である。
国産最高峰のイースタイン今後間違いなく再評価されるでしょう。
全体的にぼってりした印象、巨大なペダルボックスとこの写真からは分からないが一般的な譜面台より二回り程大きい譜面台を備えている、腕木などもごつくて正直見た目はかなり不格好。
ブリュートナーとそっくりなフレーム、実際開発の際ブリュートナーを徹底的に研究してその音に近づけようと血のにじむ努力が行われた。楽器作りは見た目を真似しただけで良い音が出来るほど簡単なものではないがイースタインはヨーロッパの音を手に入れている、これは驚くべきことである。
張弦方法はもちろんブリュートナーと同様の総一本張り、響板はエゾ松の本当に良いものを使っている、ピン板もオープンフレームに金属プレートを採用して正に和製ブリュートナーといった感じである。
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