モデル名:シュタイングレーバー モデル名 モデル168(168㎝)
製造年:2001年製
製造国:ドイツ バイロイト製
張弦方法:交差弦 通常張弦
フロント側:低音~中低音 アグラフ、次高音~高音 カポダストロバー
ピン仕様:総鉄骨
アクション仕様:ダブルスプリングアクション(レンナー製)
ペダル:3本
鍵盤:88鍵(白鍵:プラスチック 黒鍵:黒檀 )
外装:艶消し黒木目 オリジナル外装
動画URL:https://youtu.be/au50UzsinQM (2023年5月3日公開予定) 撮影協力:輸入ピアノドットコム様
今回は自分のお気に入りシュタイングレーバーを収録してきました。
このピアノも相変わらず素晴らしいピアノで初めて見た時から心底気に入ってしまいました。そこで輸入ピアノドットコム様にお願いをして今回の収録が実現しました。
シュタイングレーバー社の解説は第9回の記事を読んでみてください。今回の楽器は現行のモデルの一つ前のモデルになります。現行シュタイングレーバーのモデル170に相当するエントリーモデルの最小モデルになります。 今回のはさらに廉価版の168スタジオとなっており外装と鉄骨の塗装を簡略化、筆置き部分のある特別な譜面台が搭載されています。 廉価版と言ってもそこは自分がお勧めするシュタイングレーバーなので音に影響を及ぼす箇所は普通のモデルと一切変わりなくむしろ珍しい艶消し黒木目が非常にシックで落ち着きがありカッコよく見えます。
さて先代のモデルではありますが音の傾向は現行モデル170と似ています。伸びと密度のある中音域と温かく木目調の高音部、そして小型モデルとは思えない迫力ある低音と全ての音域において隙がありません。音色の種類としては非常に中庸的でありスタインウェイやベーゼンドルファー、ベヒシュタインのように癖が強くないのであらゆる時代や国の曲でマッチします。
アクションも非常にバランスが良く軽やかでありながら適度な抵抗感がありとてもコントロールしやすくその鳴りの良い筐体と合わさり無限の音色を作り出すことができます。
輸入ピアノドットコム様今回も素晴らしいピアノを楽しませて頂きました。
非常に珍しい黒の艶消し木目。特に凝った装飾はされてないが非常にスタイリッシュでカッコいい。
小型グランドピアノとしては定番の低音弦に角度をつけることで弦長を確保している。シュタイングレーバーはさらに左に大きくオフセットすることで打弦点の最適化や弦を真っすぐ張る工夫がされている。
わりとオーソドックスなフレームのフロント部。アグラフとカポによる設計。
非常に落ち着いた雰囲気の鉄骨の色。少しブロンズっぽい色味で塗装も少しざらつきのある質感で現行モデルがツルツルの塗装なので非常に個性的である。おそらく塗装工程を簡略化したためと思われる。
放射型の支柱。
響板に貼られた製造番号のシール。1852年創業の会社が2001年時点で製造台数44000番台とその少ない生産台数が分かる。その生産台数は年産300台と言われるベーゼンドルファーより更に少ない。
このピアノの特徴的な部分でもある譜面台横にある筆置き。地味に便利そうであるが筆者は常に楽譜の山がこの部分に積まれているので使う機会は無さそうではある(笑)
美しいというよりかはスタイリッシュの言葉が似あうような落ち着いた雰囲気の外装。
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